子どもの「やりたい!」は、環境が育てる〜配置ひとつで変わる、子どもの自信と行動〜

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子どもの「できない」は本当に“性格”のせい?

朝の身支度、片づけ、食事の準備…。
「早くして!」「なんでできないの?」
そんな言葉がつい口から出てしまうこと、ありませんか?

私もかつて、毎朝のようにバタバタしていました。
「うちの子はのんびり屋なのかも」「集中力がないのかも」と思っていたのです。

でも、ある日ふと気づいたんです。
“子どもができない”のではなく、できるように環境が整っていなかったのだと。

たとえば、ハンカチが子どもの手の届かない高さにあったり、
靴箱の上段に子どもの靴を置いていたり…。
これでは「自分でやりたい!」と思っても、できないのは当然ですよね。

なぜ環境で子どもの行動が変わるの?

モンテッソーリ教育では、子どもの育ちを支える三つの要素を大切にしています。
それは、環境・大人のまなざし・子どもの発達段階

その中でも、特に大切なのが「環境」です。

子どもは“まね”を通して成長します。
つまり、「自分でやってみたい」という気持ちは、生まれながらに備わっているもの。
でも、その気持ちを叶える環境が整っていなければ、
やがて“やりたい”が“やってもムダ”に変わってしまうのです。

心理学的にも、人は「できた!」という成功体験で自信(=自己効力感)を育みます。
だからこそ、環境が子どもの自信をつくるのです。

今日からできる!子どもの「やりたい」を応援する3つのステップ

① 手が届く位置に「子どもコーナー」を作る

玄関に子どもの靴スペース、洗面所に子ども用フックなど、
“自分でできる動線”を少し工夫するだけで、行動が変わります。

② モノの数を減らす

子どもはたくさんの選択肢があると迷います。
お気に入りを3つほどに絞ると、自然と「自分で選ぶ」習慣がつきます。

③ 「自分でできたね」と見守る

大人が先回りして手伝わず、見守る勇気を持ちましょう。
失敗も経験のうち。小さな成功体験を積み重ねることで、自信が生まれます。


わが家の“変化”エピソード🤫

我が家の四女が2歳のころ、歯ブラシを自分で取りたがって泣いたことがありました。
見てみると、歯ブラシは棚の中。
上の姉や大人にちょうどいい高さ…

踏み台を置き、手の届く位置に変えたその日から──
「自分で!」と誇らしげに毎晩うれしいそうに磨くようになりました。

環境を変えただけで、子どもの表情も行動も変わる。
そんな姿を見て、改めて“子どもが自ら育つ力”を感じました。


完璧じゃなくてOK!小さな一歩から

モンテッソーリ教育は、特別な教材や教室がなくても大丈夫。
大切なのは、子どもを信じて環境を整えること

子どもは、環境が変われば行動が変わり、行動が変われば自信が育ちます。

まずは今日、
家の中を見回して子どもが届かない高さのものをひとつ下げてみる
そこから始めてみませんか?

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この記事を書いた人

よしだゆかのアバター よしだゆか 共育コンシェルジュ®️ モンテッソーリ講師

四姉妹の母。モンテッソーリ教育をベースに、これまでに8,500人以上の親子をサポート。子どもの“生きる力”を育む関わり方を、講演・講座・個別相談・メディア出演などを通じて伝えています。
また、親子向けの体験型イベントを多数企画・運営し、企業・自治体との連携実績も多数。こうした地域密着の活動が評価され、「令和5年度「大分県女性のチャレンジ賞」」を受賞。

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